年数が経つと言う事

髪の毛を乾かしてて、思い出した。

このドライヤーは彼から貰ったもの。


持ち手がグラグラになってしまって、扱い辛い。

何度も

「買い換えよう」

って話が出るけど、値段が高い事もあり、なんとか誤魔化している。




彼と付き合ってからスポーツを始めた。
シューズを彼に買って貰った。


そのシューズも、穴があいてしまった。
気付かないふりしてたけど、もうプレイに支障が出るかも・・・。
でも、まだ・・・。



彼と別れ。
彼がこの世を去り。
更に時が経ち。

彼から受け取った様々な形ある物も、段々と崩れ始める。
これからも、一つ減り二つ減り・・・。


全部無くなる頃には、私は何を思って生きているのかな？